オレフィンとは? オレフィンシートの特徴、用途と加工方法
オレフィンは、炭化水素の一種であり、プラスチックの主要原料として幅広く利用される化合物です。石油化学工業において重要な役割を果たし、さまざまな産業において利用されています。弊社ではシート状のオレフィンを使用し加工製造しております。
オレフィンシートの特徴、用途と加工方法を解説いたします。
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オレフィンとは
オレフィンは、炭素と水素から構成される炭化水素の一種です。代表的なオレフィンには、エチレン(エチレン)、プロピレン(プロピレン)、ブタジエン(ブタジエン)などがあります。これらの化合物は、石油化学工業においてナフサ(石油の精製過程において得られる混合物)から製造されます。
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オレフィンシートの特性
軽量性: オレフィンシートは非常に軽量でありながら、高い強度を持ちます。そのため、輸送や取り扱いが容易であり、また構造材料としても優れています。
柔軟性と耐久性: オレフィンシートは柔軟性に富み、曲げや折り畳みに耐えることができます。ただし一度折り曲げると折り線がついたままになる。また、耐久性も高く、破れにくいため、長期間の使用にも適しています。
耐候性: オレフィンシートは耐候性に優れており、太陽光や雨などの外部要因に対しても安定した性能を維持します。また、耐寒性に優れているので、寒くても硬くなりません。
断熱性: オレフィンシートは断熱性に優れており、熱を良く反射する特性があります。このため、建築材料として断熱材や屋根材などに使用されることがあります。
透明性: 一部のオレフィンシートは透明性を持ち、光を透過することができます。これにより、包装材料やディスプレイ用途などで使用されることがあります。
印刷特性:可塑剤が添加されていないので、移行や転写が起こりません。
環境:燃焼時に有害なガスが発生しないので、環境汚染を防ぎます。
リサイクル:リサイクルはできません。
ウエルダー加工特性:塩ビシートに比べウエルダー加工は難しく、商品が限定される場合もありますがほぼ塩ビシートと同じ加工ができる。ウエルダー加工温度は高く熱と機械パワーが必要です。
オレフィンの出来上がり、加工方法
押出成形: 押出成形は、オレフィン樹脂を加熱して融解させ、押し出し機で成形する方法です。加熱された樹脂は押し出し機のスクリューによって圧縮され、ダイスを通じて成形されます。成形されたシートは冷却装置で冷やされ、所望の形状と寸法を持つオレフィンシートが得られます。
真空成形: 真空成形は、加熱されたオレフィンシートを成形金型に配置し、真空ポンプを使用して空気を除去する方法です。成形金型に加えられた真空によって、シートが金型に密着し、所望の形状に成形されます。冷却後、成形された製品が取り出されます。
熱成形: 熱成形は、加熱されたオレフィンシートを金型に配置し、加熱した金型の表面によってシートを加熱・成形する方法です。加熱されたシートが金型に密着し、成形された形状を持つ製品が得られます。冷却後、製品が取り出されます。
プレス成形: プレス成形は、加熱されたオレフィンシートを金型に配置し、プレス機を使用してシートを加圧する方法です。プレス機の加圧によって、シートが金型に沿って成形され、所望の形状を持つ製品が得られます。冷却後、製品が取り出されます。
弊社でのオレフィンシートを使用した製造実績
・証書ファイル
・手帳カバー
・おくすり手帳カバー
・ホック付きケース
・チャック付きケース
・マグネット付きケース
まとめ
地球環境に配慮した素材として、すでに認知されたオレフィン素材。
さまざまな産業や製品に幅広く使用されており、その需要は年々拡大しています。
オレフィン素材を使用した商品はいまやスタンダードです。
弊社が得意とする、ウエルダー加工技術は塩ビ性フィルムとほぼ同様の加工ができ、お客様ご希望の商品を製造し満足して頂いております。
これからも安全性と品質保証に重点を置きながら、オレフィン商品のさらなる発展に貢献していきます。
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