非フタル酸PVCシートの特性と用途、解説
非フタル酸PVCシートは環境に優しく、安全性の高い材料として注目されてきています。本記事は、その特性や用途、加工方法について詳しく解説し、弊社で加工実績のあるビニールシートの一種として皆様に役立つ情報を提供します。
目次[非表示]
- 1.非フタル酸PVCシートとは
- 2.安全性と環境への影響
- 3.従来のPVCシートとの外観の違い
- 4.コストと経済性
- 5.印刷性
- 6.用途
- 7.加工方法
- 8.弊社での加工実績
- 9.まとめ
非フタル酸PVCシートとは
非フタル酸PVCシートは、可塑剤としてフタル酸エステルを使用しないポリ塩化ビニル(PVC)シートです。従来のPVCシートはフタル酸エステルを使用して柔軟性を持たせますが、この物質は環境や健康に悪影響を及ぼすことが懸念されます。非フタル酸PVCシートは、このリスクを回避するために開発されました。
非フタル酸PVCシートは、柔軟性や耐久性を保ちながら、フタル酸エステルの代替品を使用しています。この代替品には、アジピン酸エステルやトリメルチン酸エステルなどがあり、これらは環境に優しく、人体への影響も少ないとされています。
安全性と環境への影響
フタル酸エステルは、ホルモンかく乱作用があることが知られており、特に子供や妊婦に対する影響が懸念とされています。日本国内では、フタル酸エステルの使用が規制されており、非フタル酸PVCシートはその代替として注目されています。
非フタル酸PVCシートは、RoHS指令やREACH規制に適合しており、海外への輸出が可能で環境への負荷が少ないことが証明されています。よって、企業は環境規制に対応しながら、持続可能な製品を提供することが可能です。
従来のPVCシートとの外観の違い
従来のPVCシートとなんら変わりありません。
手触りや透明度、外観などほぼPVCシートと同じ感覚で再現されています。
コストと経済性
非フタル酸PVCシートは、従来のPVCシートと比較して、コストがやや高い傾向にあります。しかし、長期的な視点で見ると、環境規制への対応や製品の安全性を考慮すると、経済的に優れた選択肢となります。非フタル酸PVCシートを使用することで、環境負荷を低減し、企業のイメージ向上にもつながっています。
印刷性
従来のPVCシートと同じように印刷が可能です。
箔押し印刷。シルク印刷。オフセット印刷など。印刷特性も同じですので印刷の加工自体で、高価になる事もないです。
用途
非フタル酸PVCシートは一般的な塩ビシートと変わりなく、製品として加工できます。
よって弊社で製造できる手帳カバーやおくすり手帳カバーなどに加工できます。
加工方法
ウエルダー加工によって製品にすることができます。これは一般的なPVCシートの加工と同じであり、通常一般的なPVCシートの加工と同じ温度で加工できます。
弊社での加工実績
・手帳カバー
・お薬手帳カバー
おくすり手帳カバー、医療業界の為、品質だけでなく原材料を考慮してノンフタル酸にする事が多い。
まとめ
非フタル酸PVCシートは、環境と安全性を両立した優れた素材です。幅広い用途に対応し、持続可能な製造を支援します。製品の特性や利用例を理解し、適切に活用することで、持続可能な未来の構築に貢献できます。非フタル酸PVCシートの利点を理解し、適切に活用することが、持続可能な未来の構築につながるでしょう。
この記事では非フタル酸PVCシートについて詳しく説明いたしました。
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