リサイクルできるプラスチック。弊社の取り組み。
プラスチック廃棄物は地球環境に深刻な影響を及ぼしています。日本では年間数百万トンのプラスチックが廃棄されており、これらは主に海洋に漂着し環境汚染の原因となっています。環境保護団体のJFSによれば、プラスチック廃棄物のリサイクルは地球温暖化や生物多様性の保全などの環境問題に対処する上で重要な役割を果たします。そのため、プラスチックリサイクルは急務であり、日本国内でも積極的な取り組みが求められています。弊社での取り組みなどリサイクル状況をまとめました。
目次[非表示]
- 1.リサイクルできるプラスチック
- 2.日本のプラスチックのリサイクルまとめ
- 3.弊社の取り組み
- 3.1.塩ビ(PVC)リサイクルの仕組み
- 3.2.リサイクルシート生産工程の図
- 4.まとめ
リサイクルできるプラスチック
・塩ビ
ポリ塩化ビニル(PVC)。リサイクルが簡単。燃やすとダイオキシンの発生源になるが、リサイクルでは燃やさず、溶かすため(溶解温度120°~160°)ダイオキシンは発生しない。弊社では製品となった後の端材を分別し99%リサイクルに使用します。バージンの原料と50%50%の配合で溶解し、シートとして再生する取り組みを行っています。
・発砲スチロール
材料ポリスチレン(PS)。食品トレーなど、家庭や企業などから回収されるシステムが構築されてリサイクルの流れも確立されている。
・ペットボトル
材料ポリエチレンテレフタレート(PET)。発砲スチロール同様、日本では回収とリサイクルの流れが確立されており、ペットボトルのリサイクル率は84%以上と世界的に見ても超高い水準です。主に中国へ輸出され、短繊維となっている。
・ポリタンク・プラスチックパレット
オレフィン系のポリプロピレンやポリエチレンの樹脂から出来ている。リサイクルされると再生も簡単で、古くから再生されてきている。
・ポリ袋・フィルム
軟質ポリエチレンやポリプロピレンから出来ている。リサイクルできるがナイロンやPETなどがコーティングされている事が多く、再生には注意が必要。
・その他
業者によってリサイクルできる範囲が様々。
日本のプラスチックのリサイクルまとめ
日本のプラスチックのリサイクル率は、プラスチック製品の種類や地域によって異なりますが、一般的には高い水準にあります。日本では、自治体や企業、個人が積極的なリサイクル活動に参加しており、リサイクル施設や回収システムが整備されています。具体的な数字としては、例えばペットボトルのリサイクル率は約84%(JPIA)などと報告されています。このような高いリサイクル率は、日本のプラスチックリサイクル制度の発展や意識の高さによるものです。
弊社の取り組み
弊社では主に、塩ビ(PVC)シートを取り扱っております。
塩ビ(PVC)シートに関しては99%リサイクルしています。
塩ビ(PVC)リサイクルの仕組み
弊社で加工後に出た端材は、塩ビシートリサイクル工場へと運ばれて、リサイクルシートとして再生されます。
リサイクルシート生産工程の図
まとめ
弊社が扱う塩ビ(PVC)のリサイクル率は、他のプラスチックと比較して10%程度と低い傾向があります。これは、塩ビ(PVC)のリサイクルが技術的に難しいことや、リサイクル施設が限られていることが一因です。一般的に、塩ビ(PVC)は他のプラスチックと混ざることが難しく、再生プロセスにおいて純粋な塩ビ(PVC)を得ることが困難です。ただし、近年では塩ビ(PVC)のリサイクル技術の向上やリサイクル施設の増加などにより、徐々にリサイクル率が向上しているという動きも見られます。弊社では塩ビ(PVC)端材を99%、専用リサイクル施設に投入しバージン塩ビ(PVC)50%と混合処理しシートとして再生させており、より効果的なリサイクル方法として確立させております。これからも環境への負荷を軽減し安全性と品質保証に重点を置きながら、塩ビ(PVC)商品のさらなる発展に貢献していきます。
当社『株式会社トラスト』は、PVC製品・オレフィン製品・PP製品のウェルダー加工を高品質・短納期・低コストで提供しております。オリジナルデザインの文具・雑貨の制作や他社では対応できなかった加工・仕様のご相談などお待ちしております。
プラスチック製品加工企業として40年以上の実績があり、大手文具メーカー様からも信頼される安心のクオリティと品質管理で貴社の製品加工の課題を解決します。
ウェルダー加工における品質や納期でお悩みの方は、お気軽に『株式会社トラスト』までご相談ください。